令和7年

保護者の皆さまへ

お子さまの「放課後の未来」が変わります

~やりたいことを、もっと自由に、専門的に。部活動の地域移行~

現在、全国の中学校で進められている「部活動の地域移行(地域展開)」。
「今の部活動がなくなってしまうの?」「中学生になったら、スポーツや文化活動はどうなるの?」
そんな不安を感じている小学生・中学生の保護者の方も多いのではないでしょうか。
この取り組みは、決してお子さまから活動を奪うものではありません。
むしろ、これまで以上に「質の高い活動」を「将来にわたって安定して」受けられる環境を整えるための改革です。

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野球部だった息子のために夜なべをしてゼッケンをチクチクしてました。

1. これからのお子さまの「放課後」はどうなる?

まずは、お子さまや保護者の皆さまの視点から、何が変わるのかを整理します。

■ お子さま(児童・生徒)にとってのメリット

「専門的な指導」が受けられるこれまでは、顧問の先生がその競技の未経験者であることも少なくありませんでした。地域移行後は、専門のライセンスを持つコーチや、その道を極めた地域の方が指導にあたるため、上達のスピードが上がり、怪我のリスクも軽減されます。
「やりたいこと」が続けられる少子化で「自分の学校に部活がない」という問題が増えていますが、学校の枠を超えて地域でチームを作ることで、人数不足による廃部を心配せず、好きな活動を続けられます
「目的に合った」コースを選べる「全国大会を目指して本気でやりたい」子もいれば、「週に数回、楽しく体を動かしたい」子もいます。地域クラブ化することで、レベルや志向に合わせた多様な選択肢が生まれます

■ 保護者の皆さまにとっての安心ポイント

「学校の先生が疲弊しない」健全な環境先生が本来の業務(授業準備や生徒指導)に集中できるようになることで、日中の学校生活の質も向上します。
運営の透明化「部活動は学校の善意」という曖昧な形から、公的な登録・委託を受けた「地域の事業」になることで、責任の所在や事故対応のルールがより明確になります。

2. 国と市が掲げる「新しいカタチ」の方針

なぜ今、このような大きな変化が必要なのでしょうか。
その背景には、国(文部科学省)と自治体が一体となって進める、教育環境の根本的な見直しがあります。

国の方針:学校の負担を軽減し、地域の力を活かす
文部科学省は、2022年に「学校部活動の地域連携・地域移行に関するガイドライン」を策定しました。

 背景: 教員の長時間労働の解消と、少子化による部活動の持続可能性の危機。
目標: 休日を中心に、段階的に部活動を地域のクラブ活動等へ移行していく。
時期: 2023年度から2025年度を「改革推進期間」とし、全国的な定着を目指しています。

▼文部科学省「学校部活動の地域連携・地域移行に関するガイドライン」
https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/sports/mcatetop04/list/1405720_00014.htm

【厚木市の方針:地域の実情に合わせた「設計図」作り】

国の方針に基づき、独自の移行計画を進めています。一般質問で協議会や委員会の設置を要望し、実現いたしました。
今年度は数回の会議が開催されています。

▼第3回厚木市中学校部活動の在り方検討委員会 (会議録参照)▼
https://www.city.atsugi.kanagawa.jp/material/files/group/68/kaigiroku_3a.pdf

以下、協議内容の抜粋

POINT◆ 指導者の確保と育成: 地域のスポーツ団体や文化団体と連携し、指導者の適性確認や、コンプライアンス(体罰・ハラスメント防止)研修を徹底します。
◆ 活動場所の確保: 引き続き学校の体育館やグラウンドを有効活用しつつ、公共施設との連携も強化します。
◆ 格差の解消: 受益者負担(月謝等)が発生する場合でも、経済的な理由で子どもたちの体験が奪われないよう、補助金や減免制度の整備を検討しています。

3.気になる疑問:費用や安全面、責任はどうなる?

保護者の方が最も懸念される点について、現時点での指針をお伝えします。

Q&AQ1. 費用は高くなるのですか?
A. これまでの部活動は、先生の無償のボランティアで成り立っていたため、実質無料(備品代等のみ)でした。地域移行後は指導者への謝金が必要になるため、一部「受益者負担(月謝)」が発生する可能性があります。
しかし、国や市は「参加格差を生まないこと」を大原則としています。行政の補助金を活用し、家庭の負担が過度にならないような金額設定、または就学援助世帯等へのサポート体制を整えていく方針です。
Q&AQ2. 事故が起きた時の責任は?
A. 学校管理下ではない地域活動になる場合、基本的には「スポーツ安全保険」等への加入を必須とします。活動中の事故や怪我に対しては、学校ではなく、運営団体や加入保険が責任を持って対応する仕組みを構築し、責任の所在を事前に書面で明確化します。
Q&AQ3. 学校の先生は全く関わらなくなるのですか?
A. 「完全に切り離す」のではなく「連携」を重視します。先生が希望すれば、地域の指導者として関わり続けることも可能です。ただし、あくまで「強制ではない個人の選択」へと形を変えることで、持続可能な協力体制を築きます。

4.2020年代後半、部活動は「地域の宝」へ

この改革は、先生を楽にするためだけのものでも、予算を削るためでもありません。
「少子化が進んでも、先生が代わっても、子どもたちが好きなことを一生懸命続けられる環境を作ること」。それが、地域移行の真の目的です。
学校・地域・保護者が手を取り合い、子どもたちを真ん中に置いた「新しい放課後」を創る。今はそのための大切な準備期間です。

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週末の洗濯は時間との戦い…こすり洗い、つけ置き、本洗濯、干して、乾かして、次の日はまた試合。これを3年間完走しました。

5.スケジュール(予定)

● 2024年〜2025年: 一部競技でのモデル実施・課題の抽出
● 2026年以降: 段階的な地域クラブへの移行拡大
● 2028〜2031年: 新しい地域活動スタイルの定着

【参考】

▼厚木市教育委員会▼
中学校部活地域展開推進計画策定方針
https://www.city.atsugi.kanagawa.jp/material/files/group/5/1104_kyouikushiddou.pdf

まとめ

この改革は、先生のためだけのものではありません。
「子どもたちが主役の放課後」を、地域全体で支えていくための第一歩です。
今後も説明会やアンケートを通じ、保護者の皆さまと対話を重ねながら提言を進めてまいります。
お子さまが中学校に進んだとき、ワクワクしながら新しい一歩を踏み出せるように。
これからも、本取り組みへのご理解とご協力をお願い申し上げます。

厚木市議会議員:望月 真実(もちづきまみ)

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