福島県浪江町視察

視察

復興が進む福島県浪江町を視察

日時:2025年11月10日 9:00〜17:00
視察先:福島県双葉郡浪江町
(東日本大震災・原子力災害伝承館 / 浪江町立請戸小学校(震災遺構) / 道の駅なみえ / 浪江駅周辺 / なみえスマートモビリティ / 浜通り地域デザインセンターなみえ)

東日本大震災と原子力災害からの復興が進む福島県浪江町を視察しました。
災害の記憶を継承する取組、住民帰還に向けた町づくり、新たな産業や移動手段の導入による地域再生の現場を実際に見て、話を伺い、多くの気づきを得ました。

東日本大震災・原子力災害伝承館

町が経験した被害・避難・再建の歩みが、証言と記録を通じて丁寧に展示されていました。
災害の記憶を「風化させない」ことの重要性を強く感じました。

福島県浪江町視察-1

東日本大震災・原子力災害伝承館
https://www.fipo.or.jp/lore/

震災遺構 浪江町立請戸小学校

津波から児童を守った避難行動の判断と経緯を、当時の建物そのままの空間で学びました。
決断と行動が命を左右するという教訓を、未来につなぐ必要があります。

福島県浪江町視察-2

福島県浪江町視察-3

 震災遺構 浪江町立請戸小学校
https://namie-ukedo.com/

道の駅なみえ・浪江駅周辺

地域の産業や交流人口回復の拠点として新たな人の流れが生まれつつあり、
「人が戻ってくる町のかたち」を目で見て確認できました。

福島県浪江町視察-4

福島県浪江町視察-5

なみえスマートモビリティ

動運転やオンデマンド交通など、人口減少地域での新しい移動手段の実証が進んでいました。
地方における公共交通の課題に対する先進的な取り組みであり、他自治体にも応用可能な示唆があります。

なみえスマートモビリティ
https://www.smamobi.jp

浜通り地域デザインセンターなみえ

町の未来を共に考える人材・プロジェクトの拠点として機能しており、
「復興から、次の地域の姿へ」と舵が切られていることを感じました。

福島県浪江町視察-6

浜通り地域デザインセンターなみえ
https://nted.t.u-tokyo.ac.jp/

浪江町カーボンニュートラルについて

浪江町では、震災後の復興過程において、「再生可能エネルギーを基盤とした新しい町づくり」が進められています。特に注目されるのが、水素の製造と利活用に関するプロジェクトです。

町内に整備された「福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)」では、再生可能エネルギーで発電した電力を活用して水を電気分解し、水素を製造する国内有数の施設が稼働しています。
ここでは、天候や電力需要によって変動する再エネ電力を、水素という「貯められるエネルギーに変える取り組みが行われており、災害に強い分散型のエネルギー供給モデルとして期待されています。

また、浪江町では水素を地域内で活かす取り組みも進められており、移動手段・産業利用・公共施設など、実証を重ねながら「水素が日常にあるまち」をめざしています。

この挑戦は、「復興」だけでなく、
“ゼロカーボン社会を地方から実現するモデルケース” として全国的にも注目されているものです。

被災の経験から生まれた「新しいまちの形をつくる」という強い意思と、未来に向けた技術導入の積極性は、地域が持つ可能性を広げていると感じました。人口減少社会の中でも、地方が自ら持続可能性を再設計する取り組みとして、大きな示唆がありました。

福島県浪江町視察-7

水素社会実現に向けた地方自治体の取り組みについて
https://www.town.namie.fukushima.jp/site/understand-namie/24199.html
所感浪江町は「失われたものを取り戻す」復旧段階を越え、
「未来に向けて新しい地域の形をつくる」フェーズに入っていると感じました。
災害の教訓をどのように継承するか、人口減少社会の中でどのように持続可能な地域を設計していくか。
浪江町の挑戦は、私たちの地域にとっても大きな示唆となります。
今回の学びを、自身の活動や政策提案につなげてまいります。

視察の終わりに、空には二度、虹がかかりました。
その光景を目にしたとき、災害によって奪われたものの大きさと、いまも続く復興の道のりを改めて胸に刻み、思わず涙が溢れました。
失われた日々に追悼の意を捧げるとともに、未来へ向けて確かな一歩を積み重ねていくことを、ここに静かに誓います。

これからも、現地の声に耳を傾け、教訓を自分ごととして受けとめながら、地域のための活動に取り組んでまいります。

厚木市議会議員:望月 真実(もちづきまみ)

 

 

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