副議長の1年間を振り返って

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~議会全体を見る経験から、次の改革へ~

副議長就任から、この1

私は昨年8月7日の臨時本会議で行われた選挙において、議員定数28名のうち21票をいただき、副議長に選んでいただきました。そこから1年間、議長と議会運営を支える立場として、これまでとは違う角度から厚木市政に向き合ってきました

この1年間の副議長公務は、議会の本会議や委員会、各団体の会合などを含めておよそ200件にのぼります。それに加えて、地域のお祭りや自治会行事への参加、市民相談への対応、こども食堂の運営など、現場に足を運ぶ活動も、変わらずに続けてきました。

普段の活動の詳しい記録は、ホームページの活動報告にも掲載しておりますので、よろしければご覧ください。

ここで改選を迎え、副議長としての任期を終えることになりました。この節目に、あらためて強く感じていることがあります。
それは、「一人の議員として見える景色」と「副議長として見える景色」は、まったく違うということです。

議員の本来の役割は、市民の皆さまの声を聞き、地域の課題を見つけ、行政に問いかけ、政策として形にしていくことです。自分の考えをしっかり持ち、地域のために声をあげ、実現に向けて動く。この役割の大切さは、これからも変わりません。

ただ、副議長という立場を経験したことで、私の見方は大きく広がりました。
「自分の主張をどう通していくか」だけでなはく、「議会全体がうまく機能するためにはどうしたらよいか」「最終的に市民の皆さまの利益につなげるにはどうしたらよいか」という、もっと広い視点で考えるようになったのです。

この1年間で強く感じたのは、議会は「誰が目立ったか」を競う場所ではなく、
「実際に何が実現できたか」を一つひとつ積み重ねていく場所であるべきだ、ということでした。

表には見えない、副議長としての調整役

副議長というと、「議長を支え、議会の運営を助ける役」というイメージを持たれる方が多いと思います。それは間違いではありませんが、実際に求められるのは、もっと細やかな気配りでした。

議員にはそれぞれ大切にしている考えがあり、所属する会派によって優先することも違います。行政との向き合い方や、課題の捉え方、解決の進め方も人それぞれです。こうしたさまざまな意見が交わされる中で、副議長は特定の立場に偏ることなく、議会全体がきちんと機能するように環境を整える役目を担います。

POINT ☆  誰の発言であっても、公平に発言の機会を守ること
 ☆ 委員会での話し合いが、十分に尽くされるようにすること
 ☆ 複雑な議会の日程が、滞りなくスムーズに進むようにすること
 ☆ ただの言い合いで終わらせず、必ず「結論」にたどり着かせること

これらはどれも、市民の皆さまの目には見えにくい、いわば縁の下の力持ちのような仕事です。しかし、こうした一歩引いた調整の積み重ねが、結果として話し合いの質を高め、確かな市民サービスにつながっていきます。議会は、ただ開かれていること自体が成果なのではありません。
その先に、皆さまの暮らしが具体的に良くなって、はじめて意味があるのです。

一人ひとりの訴えと、委員会での話し合いの両方が大切

 議会といえば、テレビやインターネット中継でもよく見られる「一般質問」など、本会議場での場面に注目が集まりがちです。議員一人ひとりが何を訴え、行政に何を求めたか。これは確かに大切な部分です。しかし、議会の仕事は本会議場だけで終わるものではありません。
むしろ、自治体の具体的な政策の多くは、より詳しく話し合う「委員会」という場で決まっていきます。
委員会では、提出された予算や条例、事業計画、制度の変更について、本会議よりもさらに踏み込んだ、丁寧な話し合いが行われます。

細かな指摘や確認「なぜ、この規模の予算が必要なのか」
「将来の財政負担や、維持にかかる費用は適切なのか」
「この制度の変更は、本当に市民の皆さまが求めているものなのか」

こうした委員会での細かな指摘や確認、「こうしてほしい」という要望の積み重ねが、行政だけで物事が進んでしまうことを防ぎ、事業の中身をより良いものへと磨き上げていきます。
実際に、委員会での話し合いや要望がきっかけで、行政の事業の進め方が見直されたり、予算の使い方の優先順位が変わったりすることは少なくありません。これらは大きなニュースにはならないかもしれません。
しかし、「見えないところでの話し合いの積み重ね」こそが、皆さまの暮らしの質を左右しているのです。

いつでも開ける厚木市議会の仕組みが、市民の安心につながる

 厚木市議会には、他の自治体と比べても進んだ、大きな特徴があります。
それが「通年会期制」という仕組みです。

一般的な議会では、開かれる時期が年に4回などと決まっており、その合間に急な課題が起きても、すぐには対応しにくいという弱点がありました。しかし厚木市議会では、この通年会期制によって、一年を通じて「必要なときに、必要なだけ」議会を開き、話し合うことができます。
これは単なる手続き上の違いではなく、皆さまの暮らしに直接関わる、大切な仕組みです。

たとえば、自然災害への緊急の対応や、物価上昇に対する経済対策、子育てや福祉、教育の環境づくりなど、急いで予算や制度を見直す必要が出てきたとき、厚木市議会は時間を空けずに、すぐに話し合いを行うことができます。
「次の議会が開かれるのを待つ」のではなく、「市民の皆さまのために必要だから、今すぐ動く」このスピード感と柔軟さこそが、市民サービスの質を高めているのです。

議員のためではなく、市民のための議会改革を

 どんなに優れた仕組みがあっても、それを使う私たちが今のままで満足していては意味がありません。この仕組みをさらに皆さまの暮らしに役立てるために、これからも議会改革を続けていく必要があります。
議会改革の目的は、議員の立場を守ることでも、目立つことでもありません。
「議会改革」と聞くと、議員の働き方など、内輪の話のように思われるかもしれません。

しかし、本来の目的はまったく違います。
議会改革とは、議員が楽になるためではなく、市民サービスをより良くするために行うものです。

私は、以下を柱として、改革をさらに進めていきたいと考えています。

POINT皆さまの暮らしが、話し合いや仕組みを通じて「昨日より今日、確実に良くなる」ようにすること

これが議会改革の本当の意味だと思います。
任期は終わっても、議員としての役割は続きます、副議長としての任期は、ここで一つの区切りを迎えますが、市民の皆さまから託された議員としての役割が終わるわけではありません。
この1年間で得た一番の財産は、肩書きそのものではなく、「議会全体、地域全体を広く見る視点」です。
一人の議員として、目の前の課題に寄り添う気持ちと、議会という組織全体をうまく機能させるための冷静な視点。
この両方を経験できたことは、これからの活動を支える大きな力になりました。

これから一議員に戻っても、

◆  誰が目立つ発言をしたかではなく、地域で「何が変わったか」
◆  誰が成果を語ったかではなく、皆さまの暮らしが「どう良くなったか」

ということを大切にし続けます。

最後に

議会が変われば、行政の姿勢も変わります。行政が変われば、市民サービスも大きく変わります。
そしてその先にこそ、私たちのまち・厚木市の明るい未来があると信じています。

副議長という貴重な立場から学ばせていただいたことを胸に、これからも気を緩めることなく
次の改革と政策の実現に向けて、力強く歩んでまいります。

厚木市議会議員副議長:望月 真実(もちづきまみ)
令和8年8月6日

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