「高学年だから大丈夫」は幻想だった・・・シンママ、灼熱の40日間サバイバル記
高学年の夏休みは「楽になる」はずだった
学童を卒業した頃、私は勝手にこう思っていました。
「高学年になれば、夏休みは少し楽になるんだろうな。」
でも実際は、その逆でした。
小さい頃は手がかかる。高学年になると、今度は目が届かなくなる。
約40日間、朝から夕方までこどもだけで過ごす時間。親が家にいない時間が長くなるからこそ、心配の質が変わっていきます。
「今日は何をしているだろう。」「ちゃんとお昼ご飯は食べただろうか。」「熱中症になっていないかな。」
不安がなくなることは、一度もありませんでした。


宿題は「最初の1週間」で終わらせる作戦
我が家の夏休みは、開始と同時に宿題との勝負が始まります。
「最初の1週間で全部終わらせよう」
そう声をかけると、意外にも黙々とがんばってくれました。こどもは「全部自由」より、「ある程度決まっている自由」の方が安心するのかもしれません。
これは夏休みだけでなく、普段の生活でも感じていることです。予定が「ゼロ」より、少しでも輪郭がある方が、こどもは動きやすいのだと思います。
留守番は「信頼」と「ルール」の積み重ね
高学年になると、一人で家にいる時間も自然と増えていきます。
だから我が家では、夏休み前に毎年こんな約束を確認します。
◆ 火は使わない
◆ 出掛ける時は必ず連絡する
◆ 友達を家に呼ぶ時は事前に報告する
何度も話してきたことでも、長い休みだからこそ、もう一度確認する。
「信用しているから任せる」
でも
「確認しない」のとは違う。
その線引きを、親としてずっと大切にしてきました。
塾や習い事以外の、自由時間の過ごし方
夏休みというと、つい「塾」「習い事」「宿題」で予定を埋めたくなります。でも、それだけでは息切れしてしまうのもまた事実。
何も予定がない、ただの自由時間。それを持て余す日もあれば、そこから思わぬ遊びや発見が生まれる日もあります。
こどもが自分で「今日は何をしようか」と考える時間。大人がすべてお膳立てしない時間。それも、成長にとって大切な余白なのかもしれません。
予定を詰め込みすぎず、あえて何もしない日をつくる。そんな引き算の夏休みも、我が家では意識するようになりました。


なぜか手作りにこだわってしまうお昼ご飯問題
正直、毎日3食を用意する大変さは、身にしみて分かっています。それでも、なぜかお昼ご飯だけは手作りにこだわってしまう自分がいました。
今振り返れば、こどもは「何を食べたか」より、「お母さんが作ってくれた」という記憶の方が残るのかもしれません。
とはいえ、無理は禁物。程よく手間を抜きながら、笑顔でいられる方を選ぶ。それも立派な子育てだと、今は思えます。
図書館や児童館も、夏休みの心強い味方
毎日、家と公園だけでは飽きてしまいます。
そんな時は図書館へ行ったり、児童館で過ごしたり。冷房の効いた公共施設は、こどもにとっても安心して過ごせる居場所でした。
「今日は本を借りてきたよ。」
そんな報告を聞くだけで、ゲームだけではない一日を過ごせたことに、少しほっとしたのを覚えています。
こどもが「嘘」を覚え始めた夏
高学年になると、こどもなりの小さな嘘をつくこともあります。「宿題やった」「ゲームは1時間だけ」——そんな言葉の裏に、少しずつこども自身の世界ができていく気配を感じました。
本当のことを話せる親子関係は、一日ではできません。日頃の積み重ねが、こういう時にこそ表れるのだと感じた夏でもありました。
午後の一本の電話は、私のお守り
「ただいま。」
夕方、その一言を聞くまでが、私にとっての一日でした。
仕事の合間にかかってくる電話や、帰宅後の「ただいま」の声。それだけで、その日一日の不安がすっと軽くなる。働く母にとって、そのひと言がどれほど大きな支えになるか、経験した人にしか分からないかもしれません。
実は、親の休日が一番疲れる日
平日は仕事があるからこそ、逆にリズムができていました。悩ましいのは、むしろ自分の休日。
☀︎ 自然体験でキャンプにするか
☀︎ アトラクションのある遊園地にするか
頭の中は、こどものための夏休み計画でずっとアタフタしていました。
よく考えると、それは「夏の経験を日記に書かなければならない」という、こども自身にも私にもあった小さな縛りから来ていた思考だったのかもしれません。
特別などこかへ行かなくても、こどもにとっての「いい夏休み」はきっと作れる。頭では分かっていても、休日前夜になるとつい悩んでしまう。それもまた、親としての夏の一コマです。
少しずつ、親の手を離れていく
高学年になると、自分で予定を考え、友達との約束も自分で決め、少しずつ親の手を離れていきます。
嬉しい反面、少しだけ寂しい。
夏休みは、こどもの成長を一番感じる季節なのかもしれません。できることが増えるたびに、親の役割は「やってあげること」から「見守ること」へと変わっていく。
その変化に戸惑いながらも、私自身も一緒に、親として成長してきたように思います。



完璧じゃなくていい、今年の夏も
今年もまた暑い夏が始まります。
きっと完璧にはいきません。
宿題が思うように進まない日もあるでしょう。昼ご飯を作る気力が湧かず、冷凍食品に頼る日だってあるでしょう。友達とケンカをする日もあれば、思わぬ嘘に振り回される日もあるかもしれません。
それでも、一日一日を無事に終えられること。
「今日も元気だったね。」
そう笑って一日を締めくくれたなら、それが何よりの夏休みなのだと思います。
働く親にとっても、こどもにとっても、夏休みは成長の40日間。
今年の夏も、親子でたくさんの思い出を重ねていけたら、それだけで十分です。
厚木市議会議員:望月 真実(もちづきまみ)
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