シングルマザーの子育て 〜小学校生活編 ③〜

教育・子育て

学童か、友達との公園遊びか

小学校生活が少しずつ軌道に乗り始めた頃、思いがけない壁がやってきました。
3年生への進級を前にした、放課後の過ごし方の問題です。
私の住む地域では、3年生になると学童をやめる子が一気に増える「空気」がありました。明確なルールがあるわけではない。
でも気づけば、周りの友達は自然と「放課後は公園へ」という流れになっていく。

そんなある日、息子がぽつりと言いました。
「みんな、公園で遊ぶんだって」
その一言に、正直かなり動揺しました。

シングルマザー子育て

小学3年生の頃

想定外だった、1年早い自立

当時の私は、フルタイムどころかフル稼働の状態。会社経営、サロン経営、職業訓練校の運営と、仕事に没頭していた時期です。
「あと1年で体制が整う。4年生になれば、仕事を任せられるようになる」
そう計画していました。でも現実は、1年待ってくれなかった
学童卒業が、想定より1年早くやってきたのです。
焦りました。正直、かなり。
放課後、家には誰もいない。目が届かない時間が増える。シングルマザーとして、不安しかありませんでした。
でも同時に、こうも思っていました
「ここで止めたら、この子の世界は広がらない」

不安を、仕組みでカバーする

悩んだ末に出した答えは、環境を整えたうえで、任せるという選択でした。
まず決めたのは、“完全に自由にはしない”こと。放課後の過ごし方に、一定の枠を作りました。
その一つが公文です。算数と国語を週2回。これで週2日は行き先が確定する。残りの平日が、友達と公園で遊ぶ時間。
約束事も、しっかり決めました。

約束◆ 帰宅時間の厳守
◆ 遊ぶ場所とメンバーの報告
◆ トラブルがあったときの対応

そして、キッズ携帯を持たせることにしました。登録先は私、ジィジ、実弟の3人。何かあればすぐ誰かに繋がれる環境を整えました。
それでも仕事中、ふとした瞬間に頭をよぎる。ちゃんと帰ってくるかな。ケガしてないかな。
任せる勇気も、親の役目。 そう自分に言い聞かせる毎日でした。

泣きながら謝った日、息子が変わった

結果として、この1年は大きなトラブルもなく終えることができました。
小さな出来事はたくさんありました。ケンカしてしょんぼり帰ってくる日もあれば、相手のご家庭に謝りに伺ったこともあります。
頭を下げているうちに、気づけば私が泣いていました。謝りながら泣く私を見て、息子は初めてことの重大さを理解したのでしょう。家に帰ってから「ごめんなさい」と何度も繰り返しながら泣いていた息子を、最後はぎゅっと抱きしめました。
こうした経験すべてが、自分で積み上げた時間です。それでよかったと思っています。

シングルマザー子育て-3

お金を理由に、可能性を止めない

4年生になると、息子の生活はさらに忙しくなりました。
ソフトボール、水泳、体操。気づけば予定がびっしりの小学生に。それでも本人が望んだ習い事だから、文句ひとつなくこなしていました。
ここには、私が一貫して持ち続けてきた軸があります。
「お金を理由に、子どもの可能性を止めない」こと。
シングルだから無理、ではなく、シングルでもできる形を作る。そのために、とにかく働きました。
習い事選びも、感覚だけでは決めません。情報を集めて、考えて、意味を持たせる。野球のための身体づくりを考えたとき、全身のバランスや柔軟性を養うには体操と水泳の組み合わせが理にかなっていました。

シングルマザー子育て

小学4年生 忙しくて写真もわずか・・・

完璧じゃなくていい、納得の積み重ねを

今振り返って思うのは、あの時思い切って手を離したことが、息子の成長につながっていたということです。
完璧な子育てなんて存在しません。シングルなら、なおさら。不安と葛藤の連続です。
でも、「どう育てるか」は選べる
情報を持って、選択して、覚悟を決める。その積み重ねが、子どもの未来を作っていくんだと思います
今の息子を見ていると、あの頃の選択、悪くなかったな、と少しだけ胸を張れます。
これからも、きっと迷いながら進んでいく。それでいい。
子育ては、「正解」じゃなく、納得の積み重ねだから。

厚木市議会議員:望月 真実(もちづきまみ)

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