5月11日はひとり息子の21回目の誕生日です。
私も母となって21年です。毎年、妊娠当時の状況や出産秘話、育児日記を顧みています。
まずは息子へ
親にしてくれてありがとう。私を受け入れ、理解し、共に歩んでくれてありがとう。
そして成長過程での様々な経験を与えてくれてありがとう。
イベントごとが苦手な私は精一杯の誕生日会など開催してあげられず、いつも2人だったことを申し訳なく思っています。
中学生、高校生の頃、反抗期がなかったなと思っていたら大学生から急に大人になって個を確立しちゃいましたね。
そこを理解しなかった私に説法してくれて、腹を割って話してくれました。
やっと腑に落ちて機嫌がよくなった私は、かなり振り回していたんだなと反省しています。
ここまでの2人3脚は感謝しかありません。
母として、社会に出るまで伴走してやるべき事、社会に出てからおとなしく見守る事を改めて誓っておきます。
21歳のお誕生日おめでとう。
人生楽しんでください。
不妊から切迫早産
2年間の不妊治療を経験しています。この間、検診のたびに辛く悲しい思いを抱きました。
待合室では大きなお腹の方を正面から見ることができず、また羨ましく思い、素直に喜んであげられない小さな自分に嫌気がさした時もありました。
そんな経験を乗り越えやっと授かった時には喜びの前に大粒の涙があふれ出てきました。
ここから十月十日(トツキトオカ)、大切に慎重に育てなければ、と不妊治療とは別の重圧がのしかかってきた事を今でも覚えています。
生活していく中で、自転車に乗らない、走らない、重いものは持たない、などの実働の変化。
生活リズムを乱さない、食事は栄養価の高いものを摂る、仕事に夢中になりすぎない、いつも気持ちを楽にする、などのメンタルを安定させる事。
日常の当たり前を様々な場面で変えていきました。そもそもこんな事を真剣に考えてしまうのがストレスなのか?なんて思ったりもしました。
しかし、これが不妊治療から妊娠した方の現状だと思います。
順調に進んでいた妊婦生活。が、あっという間につわり生活へと激変です。
2ケ月目の後半から始まり、水も飲めず氷を食べていました。
味のない固形物(うどんや素麺のつゆ無)を起きている間に1本ずつ食べていく感じでした。
8ケ月までこれが続き、結果5kgも体重が減りました。
やっとつわりを乗り越え、味のある食事が摂れるようになった途端に次の試練は切迫早産。
検診後にそのまま入院と言われ、病室へ。お風呂は禁止、トイレはベッド横のおまるで、という、いわゆる動いてはいけない入院生活です。
微弱陣痛が始まっていたので、それを抑えるための点滴が入っていました。24時間点滴です。
副作用は手の震え、頭痛、吐き気など。病院食を食べるときの手に持った箸がブルブルしていたのを思い出します。
この入院は結果として2ケ月間続き、途中で外に出たくなったり、お風呂に入りたくなったり、誰かと話したいと思ったり、孤独を感じて不安になったり、気分の上がり下がりが激しい時もありました。
お腹は大きくなってきているし、胎動も感じていたので、お腹の中ではしっかり育っているのを自覚できたので、頑張れたと思います。
どんな試練でも耐える「母は強し」はこういう事なのかなと思っていました。
出産
予定日は6月12日。
5月6日あたりから点滴の効果はなくなり、陣痛が始まってしまいました。
診察でも子宮口が開き始めているから点滴を外しましょうと言われ、いよいよ出産体制です。
しかし夜になると陣痛は止まります。お腹の中の息子はよっぽど眠かったのかな。
次の日から3日間はこの状態が続き、朝から夕方までは陣痛、夜は止まる。
不安で仕方ない日々を過ごし、お腹の中でちゃんと生きているか確認してもらったり、先生や看護師さんに不安をぶちまけたりしていました。
5月10日に破水したものの、その日もまだ産まれない。
感染症のリスクを回避するために今度は陣痛促進剤の点滴を開始しました。
2ケ月間、陣痛を止める点滴を行っていた私の体は本陣痛を促すことはできなかったようです。
促進剤も効いてくることはなく、次の日も追加。
5月11日の昼頃にいきなりピークの陣痛が始まり、この世の痛みとは思えない激痛との戦いでした。
19:25に我が子と対面のはずが、顔を見ることなく早産未熟児の対応でNICUへ連れていかれました。
私は5日間続いた陣痛の疲れと吸引出産、大量出血で気を失ってしまいました。
約2時間後に保育器に入った息子と初対面を果たしました。
とっても小さい我が子、予定日より早く会いに来てくれた我が子は、肺の機能が不十分でした。
肺が正常に動き出すまではNICU生活です。
ここまでは不妊、妊娠、入院、出産のお話でした。次回は子育てのお話です。
不妊治療費は高額です。何度もチャレンジすれば相応に負担となります。
厚木市では不妊治療助成金の事業を立ち上げています。参考にしてください。
妊娠中の不安や相談など抱え込まずにご相談ください。
産後のお悩みや健診、遊び場、交流の場などは厚木市HPをご覧ください。
厚木市議会議員:望月 真実(もちづきまみ)