子育てと教育の未来に、今なにを残せるのか
もし臨時会が開催されなければ、この定例会が副議長として最後の議会になります。
振り返れば、本当にあっという間でした。議長を支えながら議会全体を見渡し、円滑な運営を担う副議長という立場は、想像以上に責任が重く、そして学びの多い日々でした。
しかし、立場が変わっても私自身の軸は変わっていません。
「子育て」と「教育」への想い。
議場でどんな議案を見ても、予算書をどれだけ読み込んでも、最終的に行き着く先はいつも同じでした。
「厚木はもっとポテンシャルがある。こどもたちが幸せに育つ環境はさらに上を目指すべき」
その問いを、何度も何度も自分に投げかけてきました。

教育は「未来への投資」である
子育てや教育分野は、成果がすぐに数字として現れにくい政策でもあります。
道路なら完成が見える。建物なら形が見える。
しかし、教育は違います。
今日の支援の結果が見えるのは、5年後かもしれない。10年後かもしれない。
だからこそ、短期的な視点だけでなく、【未来への投資】として捉える姿勢が欠かせません。
放課後の居場所づくりを例に挙げます。「ただ遊ぶだけ」に見える時間の中で、子どもたちは人間関係を学び、感情を整理し、社会性を身につけていきます。
学習支援においても、たった一人の自己肯定感を守れたことで、その子の人生が大きく変わることがあります。
保護者支援も同様で、孤立を防ぐだけで、虐待や不登校の予防につながるケースも少なくありません。
数字だけでは測れない価値が、子育てや教育には確かに存在しています。
少子化の前に問うべきこと
最近、「少子化対策」という言葉に少し違和感を覚えることがあります。もちろん出生数の減少は深刻な問題です。
しかし本当に向き合うべきなのは、「子どもを産み育てたいと思える社会になっているか」 という問いではないでしょうか。
子育てを【自己責任】にしすぎていないか。頑張っている親ほど孤立していないか。「助けて」が言いにくい空気になっていないか。
社会全体で支える仕組みづくりは、まだまだ道半ばです。

前例を見直す勇気、選択する責任
これからの政策には、【財源をどう生み出すか】という視点がより重要になります。限られた予算をどう配分するか、既存事業の整理統合をどう進めるか、新たな財源確保をどう考えるか。時には、前例を見直す勇気も必要です。
「昔からこうだから」「毎年やっているから」
その理由だけで続いている事業があるなら、一度立ち止まって考えなければなりません。
本当に今の時代に必要なのか。
未来の子どもたちにつながっているのか。行政も議会も、「選択」を迫られる時代に入っています。
それでも私は、子育てと教育の予算は「コスト」ではなく、「未来への投資」だという信念を持ち続けます。
子どもたちが安心して育ち、学び、挑戦できる環境は、結果として地域全体の活力へとつながっていくからです。
現場の善意に頼るだけでは、いけない
副議長として過ごしたこの一年、多くの立場の方とお話をする中で、改めて実感したことがあります。
それは、現場には本当に頑張っている人がたくさんいるということです。
先生たち、保育士さん、支援員さん、地域ボランティアの皆さん、子ども食堂を運営する方々、そして毎日必死に子育てをしている保護者の皆さん。
その献身によって、地域の子育ては今日も支えられています。
だからこそ政治には、「現場任せ」にしない責任があります。
現場の善意だけで成り立つ社会ではなく、持続可能な仕組みとして支えていくこと…それが、行政と議会に求められている役割だと思います。

想いに、終わりはない
副議長という任期は、一区切りを迎えるかもしれません。
しかし、子育てと教育への想いに、終わりはありません。むしろ、ここからが本当の勝負だと思っています。
未来をつくるのは、いつの時代も子どもたちです。その子どもたちが「このまちで育ってよかった」と思える環境を、少しでも前に進めていけるように。
これからも現場の声を大切にしながら、一歩ずつ取り組んでいきます。
厚木市議会議員:望月 真実(もちづきまみ)